匿名_R32 の日記

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兵馬俑

和華さんの 和やかな日華やかな日 を拝見する
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それは16日の午後のこと、ドイツから浙江省杭州市に留学に来た芸術専攻の学生パブロくんは、かねてから準備の品を携えて陝西省西安市兵馬俑を訪れたのです。
馬林、という中国名まで持つパブロくんは大の「兵馬俑」好き。この日博物館に入った後、人けのない場所を選んで持ってきたカバンを開きます。
中に入っていたのは、灰色と黄土色に塗られたちょっと変わった衣装。衣装のところどころには小さなブツブツもあります。そして泥で作ったような帽子と大きな靴……。
すばやくその衣装に着替えた馬林ことパブロくん、兵馬俑の一号坑まで走りました。そうです。パブロくんは自作の衣装で兵馬俑の〝コスプレ〟をしてしまったわけです。
一号坑に着いたパブロくん、ガードマンの目を盗んで柵を飛び越え3メートルほど先にある兵馬俑の中に紛れ込みました。これを見ていた見物客らは携帯電話のカメラなどで撮影を始めるなど、ちょっとした騒ぎになりました。
知らせを受けて現場に駆けつけた秦始皇帝兵馬俑博物館公安科の姜波副科長は、「最初に現場を見た時にはどこにいるのかわからなかった」といいます。それほど、パブロくんの〝コス〟は真に迫っていたらしく、顔には泥を塗り、足元には兵馬俑そっくりの踏み板まで用意していたとか。
しかしパブロくん、ガードマンが通訳を通して「遺跡が損壊する可能性があるから出てきなさい」と説得したにもかかわらず、微動だにしません。そうする間にも、珍しそうに見ている見物客はどんどん増えていきます。「時間がたつほどやっかいなことになる」と感じた姜副科長は、パブロくんには強制的に出てきてもらうことにし、大勢のガードマンで引っ張り上げることに成功しました。
出てきたとき、パブロくんは「おれは兵馬俑を傷つけてなんかいない!」と叫び続けていたそうですが、兵馬俑博物館の開設以来27年間で坑道にまで入った見物客はパブロくんが初めてでした。
幸いにして「兵馬俑」はどこも破損していなかったそうです。

こいつはまた思い切った事をした人物がいたものだ。まあ文化財の破損が無くて何よりである。